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 12年ぶりの書き下ろし 


直木賞作家が紡ぐ、
「今」と「これから」の物語

新しい人生の始まりは、ちょっとの勇気と、ひょんな出会いから。つい下を向きがちになるこんな時代だからこそ読んでほしい、あなたの心にゆる~く寄り添い、光をくれる一冊です。

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あらすじ

一切先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。転がり込んだのは母の昔からの友人・市子(56歳)の家。
昔なじみの市子たち個性の強い大人達に囲まれ、一緒に過ごすうち、絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。
誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤……。自分と格闘する美月を周囲の大人たちは優しく見守る。さりげなく自然に、寄り添うように。
何度も心が折れかけながらも、やがて美月は自分自身の夢と希望を見つけていく……。

「たとえば、葡萄」
書店員さんコメント

コロナ禍の今だからこそ読まれるべき本!まさにそう感じました。でも読後はそっと背中を押してくれるような、あたたかな心地よい気持ちに包まれました。親子ほどの年の差の女性達の会話がリズミカルで面白く、それでいて人情味にもあふれています。読者まで作中のひとりとして存在し、うんうんとワイン片手に頷いているような...。このご時世、彼女たちの想いに共感できる人は少なからずいると思います。『葡萄』がどのように作品に絡むのか、そのパワーを想像しながら読んでいただきたいです。(フタバ図書ツタヤGIGA祇園店)
『やり直すなら今だ、今しかない』と会社を辞めた美月。しかし、コロナ禍で職さがしもままならず...。まさに、今のコロナ禍の状況の中『そう、わかるよー』という日常も描かれている。世界なんて意外とかんたんに変わる。世界が変化していくのはわたしが変化しているから。たとえば、ぶどうも。なかなか動き出せなかった美月を見守ってくれた周りの大人たち。そこからつながる人たちとの出会いで、美月がやりたいことを見つけて行動にうつす。背中を押してくれる人がいることで変化できる!こんな世の中だからこそ、やはり人との繋がりって大切だと感じた。嫌なことがあっても、楽しく笑って前に進もう!!そう思える作品。(未来屋書店長久手店)。
今この瞬間に読むことができて良かった!ままならないコロナ禍をがんばって生きている私たちに、すうっと光を指して導いてくれるような作品でした。私は年齢的にも主人公にめちゃくちゃ感情移入してしまい、人生に間に合うかねって話しているところなんか、グッサグサと刺さりました。コロナ禍で仕事も私生活もうだうだとしてしまって、しかもそれがいつまで続くかわからない不安な気持ち。状況は違えど、不安でもうどうしたらよいのか明確な答えもなく自分でもよくわからない、もがいて苦しい様子に自分を重ねました。きっと世の中はそんな人たちで溢れていると思います。そんな時にこの本を読んでほしい!今!読んでほしい!そう強く思いました。後半の光の差し方がすごい!!主人公が葡萄を見つけたように、読んだ人にとっての葡萄も見つけられるかもしれない...!そんな期待をしてしまうのです。(TSUTAYAサンリブ宗像店)
『やり直すなら今だ、今しかない』と会社を辞めた美月。しかし、コロナ禍で職さがしもままならず...。まさに、今のコロナ禍の状況の中『そう、わかるよー』という日常も描かれている。世界なんて意外とかんたんに変わる。世界が変化していくのはわたしが変化しているから。たとえば、ぶどうも。なかなか動き出せなかった美月を見守ってくれた周りの大人たち。そこからつながる人たちとの出会いで、美月がやりたいことを見つけて行動にうつす。背中を押してくれる人がいることで変化できる!こんな世の中だからこそ、やはり人との繋がりって大切だと感じた。嫌なことがあっても、楽しく笑って前に進もう!!そう思える作品。(未来屋書店長久手店)。

Oggi.jpでも紹介されました!

朝日新聞書評「好書好日」でも紹介されました!

たとえば、葡萄

定価 :1980円(税込)
頁数 :256ページ
発売日:2022年9月16日

著者紹介

大島真寿美

1962年愛知県名古屋市生まれ、1992年『春の手品師』で第74回文學会新人賞を受賞し、デビュー。2012年『ピエタ』で第9回本屋大賞第3位。2019年『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木賞受賞。その他の著書に『虹色天気雨』『ビターシュガー』『戦友の恋』『それでも彼女は歩きつづける』『あなたの本当の人生は』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』『結 妹背山婦女庭訓 波模様』など多数。