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アタシャ、人生どんだけ
転び続けてきたんや
全国各地で行う句会ライブや俳句甲子園で出会った人たちとの交流や心動かされた出来事。はたまた夫ケンコーさんとの日常のよしなしごと、大切な人との別れまで。

時にユーモアたっぷりに、時には痛切な思いをまっすぐに、俳句とともに、変幻自在に綴ったエッセイをたっぷり109編収録。

自作の俳句をはじめ、佳句、笑句も多数収録!
俳句を作る&始めるヒントも満載です!!

定価: 1,870円(税込)
発売日: 2025年6月4日
判型:四六判変形
ページ数:368P
ISBN:978-4-09-389810-2
  
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アタシャ、人生どんだけ
転び続けてきたんや
全国各地で行う句会ライブや俳句甲子園で出会った人たちとの交流や心動かされた出来事。はたまた夫ケンコーさんとの日常のよしなしごと、大切な人との別れまで。

時にユーモアたっぷりに、時には痛切な思いをまっすぐに、俳句とともに、変幻自在に綴ったエッセイをたっぷり109編収録。

自作の俳句をはじめ、佳句、笑句も多数収録!
俳句を作る&始めるヒントも満載です!!

定価: 1,870円(税込)
発売日: 2025年6月4日
判型:四六判変形
ページ数:368P
ISBN:978-4-09-389810-2

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老眼だって皺だって白髪だって、皆、これまで出会ったことのない
興味深い俳句のタネだということ。

人生、いよいよここからが面白い!
という期待だらけの日々なのだ。
  
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老眼だって皺だって白髪だって、皆、これまで出会ったことのない
興味深い俳句のタネだということ。

人生、いよいよ
ここからが面白い!
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自分の句が誰かの心に届くとは、
時空を超えて悲しみや淋しさを共有すること。

一人ではないという思いが心の柱となれば、
人は立ち上がれる。歩き出せる。
私は、そんな俳句の力を信じてやまない人間の一人だ。

(「立ち上がる力に春は」より)
  
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自分の句が誰かの心に届くとは、
時空を超えて悲しみや淋しさを共有すること。

一人ではないという思いが心の柱となれば、
人は立ち上がれる。歩き出せる。
私は、そんな俳句の力を信じてやまない人間の一人だ。

(「立ち上がる力に春は」より)
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ふと見ると、さっきから夫が、
少々イライラしていることに気づく。

あまり感情を表にしない夫だが、
小さなイライラに気づくのは、
さすがは妻だと自画自賛しつつ、
「何かありましたか」と静かに問うてみた。
  
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ふと見ると、さっきから夫が、
少々イライラしていることに気づく。

あまり感情を表にしない夫だが、
小さなイライラに気づくのは、
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すると「あなたの化粧が終わり次第、
出掛けようと思ってるんです」と言うではないか。
私は思わず答える。
「化粧は、アサイチ、ちゃんとしてます」
「あ、そう……」。

 人間の認識の違いとは、全く多岐にして多種なるものだと徒然に思う、哀愁の秋である。

(「認識の違いの話」より)
  
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すると「あなたの化粧が終わり次第、
出掛けようと思ってるんです」と言うではないか。
私は思わず答える。
「化粧は、アサイチ、ちゃんとしてます」
「あ、そう……」。

 人間の認識の違いとは、全く多岐にして多種なるものだと徒然に思う、哀愁の秋である。

(「認識の違いの話」より)
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第一編をまるごと試し読み!「思惑のパパイア」

  
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第一編をまるごと試し読み!
「思惑のパパイア」

  
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 一年間の約束だった『女性セブン』での連載。終わりが見えてきた頃、編集者キッタカがこう言い出した。「このまま連載続けるってのもありですかね」と。思わず私の心の声が叫ぶ。「ありなわけ、ねーだろッ!」。オトナの私はこう答える。「少しぐらいは休ませてもらいたいよ」。

 編集者キッタカは、すかさず言質をとろうとする。

 「少しって一週間とか二週間?」。私の心が雄叫ぶ。「オマエの少しは週単位かッ⁉」。オトナの私は答える。「せめてこの連載が一冊になる頃までは休みたいよね」。キッタカは言う。「お忙しいですもんね。承知しました」。いつになく素直に引き下がっていった。
  
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 一年間の約束だった『女性セブン』での連載。終わりが見えてきた頃、編集者キッタカがこう言い出した。「このまま連載続けるってのもありですかね」と。思わず私の心の声が叫ぶ。「ありなわけ、ねーだろッ!」。オトナの私はこう答える。「少しぐらいは休ませてもらいたいよ」。

 編集者キッタカは、すかさず言質をとろうとする。

 「少しって一週間とか二週間?」。私の心が雄叫ぶ。「オマエの少しは週単位かッ⁉」。オトナの私は答える。「せめてこの連載が一冊になる頃までは休みたいよね」。キッタカは言う。「お忙しいですもんね。承知しました」。いつになく素直に引き下がっていった。
  
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 よしよし、これでしばらくは黙っているだろうよと安心してたら、なんとキッタカは、あっという間に連載「瓢簞から人生」を一冊にまとめてしまった。そしてメールが届く。
「新刊の発売にあわせて連載を再開するというお話でしたよね!」。ウッ……となったが、返事しなけりゃ連載も始まりようがない。知らん顔をしておいた。

  と、こんな追い打ちメールがくる。「新しい連載の題名考えました! 『瓢簞道中』ってどうでしょう。『瓢簞の細道』も俳人らしくっていいと思うんです」。
 い、いかん、このままだと、また瓢簞になってしまう。夏井いつきの瓢簞シリーズ?冗談ぢゃないよ!

 嗚呼、前回もそうだったのだ。「題名どうしましょう」というメールを無視していたら、「瓢簞から人生」というダサい題名が勝手に決まってたのだ。

  
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 よしよし、これでしばらくは黙っているだろうよと安心してたら、なんとキッタカは、あっという間に連載「瓢簞から人生」を一冊にまとめてしまった。そしてメールが届く。
「新刊の発売にあわせて連載を再開するというお話でしたよね!」。ウッ……となったが、返事しなけりゃ連載も始まりようがない。知らん顔をしておいた。

  と、こんな追い打ちメールがくる。「新しい連載の題名考えました! 『瓢簞道中』ってどうでしょう。『瓢簞の細道』も俳人らしくっていいと思うんです」。
 い、いかん、このままだと、また瓢簞になってしまう。夏井いつきの瓢簞シリーズ?冗談ぢゃないよ!

 嗚呼、前回もそうだったのだ。「題名どうしましょう」というメールを無視していたら、「瓢簞から人生」というダサい題名が勝手に決まってたのだ。

  
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 編集者キッタカの猛攻をかわすには、こっちから打って出るしかない。キッタカが目をシロクロさせるような題名を叩きつけるしかない。ふん、そうだ! 「パパイアから人生」はどうだ。奴め、唖然とするに違いない。


 目論見通り、キッタカは絶句した。そして殊勝なメールがきた。「まさか人生シリーズとは、敬服いたしました。これでいきます」と。私は、勝った気になって、メールの続きを読む。「ところで、パパイア? パパイヤ? どちらですか」と、きやがった。 

 そんなもんどっちでもエエやろと思いつつ、愛用の『カラー版 新日本大歳時記』(講談社)を開くと「パパイア」になっているので、「パパイア」だと答えたら、食い下がってきた。「パパイヤの方が一般的ではないですか」「読者はパパ嫌〜ってダジャレを記憶しているのでは」と言ってくる。 

  
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 編集者キッタカの猛攻をかわすには、こっちから打って出るしかない。キッタカが目をシロクロさせるような題名を叩きつけるしかない。ふん、そうだ! 「パパイアから人生」はどうだ。奴め、唖然とするに違いない。


 目論見通り、キッタカは絶句した。そして殊勝なメールがきた。「まさか人生シリーズとは、敬服いたしました。これでいきます」と。私は、勝った気になって、メールの続きを読む。「ところで、パパイア? パパイヤ? どちらですか」と、きやがった。 

 そんなもんどっちでもエエやろと思いつつ、愛用の『カラー版 新日本大歳時記』(講談社)を開くと「パパイア」になっているので、「パパイア」だと答えたら、食い下がってきた。「パパイヤの方が一般的ではないですか」「読者はパパ嫌〜ってダジャレを記憶しているのでは」と言ってくる。 

  
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 キッタカ……なぜなのだ。君はメッチャ身長も高く、世間並みにはシューッとした男前なのに、なぜそんな親父ギャグにこだわる。 

 キッタカは尚も食い下がってくる。「講談社はともかく、ウチの小学館の大辞泉は『パパイヤ』です」「私が愛用する日本国語大辞典は『パパイア』だ」「ウチとしてはやはり小学館を尊重して」「何言ってんだッ、日本国語大辞典も小学館だろッ!」「……」。キッタカ、撃沈。

  かくして、新しい題名で再スタートを切る。「人生について書いて欲しい」というキッタカの熱烈オーダーを裏切り、日常のどうでもいいようなこと、三日もたてば忘れてしまうようなことを、ヘラヘラと綴っていくつもりである。 

……とここまで書いて、ハタと気づいた。結局のところ、キッタカの思い通りの時期に、連載を再開することになっているではないか。嗚呼、今回も奴の思惑にハメられたか……とも思う、パパイアから人生。はじまりはじまりである。

  
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 キッタカ……なぜなのだ。君はメッチャ身長も高く、世間並みにはシューッとした男前なのに、なぜそんな親父ギャグにこだわる。 

 キッタカは尚も食い下がってくる。「講談社はともかく、ウチの小学館の大辞泉は『パパイヤ』です」「私が愛用する日本国語大辞典は『パパイア』だ」「ウチとしてはやはり小学館を尊重して」「何言ってんだッ、日本国語大辞典も小学館だろッ!」「……」。キッタカ、撃沈。

  かくして、新しい題名で再スタートを切る。「人生について書いて欲しい」というキッタカの熱烈オーダーを裏切り、日常のどうでもいいようなこと、三日もたてば忘れてしまうようなことを、ヘラヘラと綴っていくつもりである。 

……とここまで書いて、ハタと気づいた。結局のところ、キッタカの思い通りの時期に、連載を再開することになっているではないか。嗚呼、今回も奴の思惑にハメられたか……とも思う、パパイアから人生。はじまりはじまりである。

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心を潤す第1弾!『瓢簞から人生』

  
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心を潤す第1弾!
『瓢簞から人生』

  
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8万部突破!!
人生の妙味が詰まった
大反響エッセイ集
「どうしても書いておきたかった」
大切な出会いと別れ――。


大人気番組『プレバト!!』の誕生秘話、師匠・黒田杏子さんとの出会い、父親の思い出、夢枕獏さんとの意外な交流……夏井いつきさんがこれまで出会った忘れ得ぬ人たちを綴った全45編。

山あり谷ありの人生を振り返る、万感のエッセイ集。

定価: 1,485円(税込)
発売日: 2022年8月1日
判型:新書判
ページ数:336P
ISBN:978-4-09-388866-0
  
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8万部突破!!
人生の妙味が詰まった
大反響エッセイ集
「どうしても書いておきたかった」
大切な出会いと別れ――。


大人気番組『プレバト!!』の誕生秘話、師匠・黒田杏子さんとの出会い、父親の思い出、夢枕獏さんとの意外な交流……夏井いつきさんがこれまで出会った忘れ得ぬ人たちを綴った全45編。

山あり谷ありの人生を振り返る、
万感のエッセイ集。


定価: 1,485円(税込)
発売日: 2022年8月1日
判型:新書判
ページ数:336P
ISBN:978-4-09-388866-0
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著者プロフィール

夏井 いつき (ナツイ イツキ)

1957年愛媛県生まれ。松山市在住。俳句集団「いつき組」組長。京都女子大学文学部国文科卒業後、8年間の中学校国語教諭を経て俳人へ転身。「第八回俳壇賞」「第四十四回放送文化基金賞」「第七十二回日本放送協会放送文化賞」「第四回種田山頭火賞」受賞。創作活動に加え、俳句の授業「句会ライブ」、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。MBS『プレバト!!』俳句コーナー出演をはじめ、多くのメディアでも活躍。二〇一五年より俳都松山大使。句集に『伊月集 龍』『伊月集 梟』『伊月集 鶴』、本書の姉妹本に『瓢簞から人生』がある。

撮影/後藤さくら

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