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シリーズ累計16万部突破!
『神様のカルテ』著者最新作!

  
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【小学館文庫】
命の砦

 

著者  :夏川 草介
定価  :891円(税込)

発売日 :2024.11.6
ページ数:400ページ
  
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シリーズ累計16万部突破!
『神様のカルテ』著者最新作!

  
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小学館文庫
命の砦

著者  :夏川 草介
定価  :891円(税込)

発売日 :2024.11.6
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80以上のメディアで大反響
『臨床の砦』待望の続編!

  
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『神様のカルテ』に連なる勇気と希望の物語

  
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病む人がいるなら、我々は断るべきではない。

  
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敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。
令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内の
コロナ患者を受け入れることを決めた。
呼吸器内科医も感染症専門医もいない地域病院の決断は、
そこで働く人々と家族に大きな試練を与えることになる。

敷島がコロナ診療チームに加わって二月後の四月上旬、
保健所は信濃山病院の感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。
コロナ診療のすべてを小さな信濃山病院に背負わせようとする
地元の体制に院内は紛糾するが…。


現役医師作家が綴る、勇気と希望の物語。
  
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編集者からのおすすめ情報
報道ステーション、朝日新聞、NHKなど80以上のメディアに取り上げられ大反響を呼んだ『臨床の砦』続編!
コロナ禍の最前線に立つ現役医師(作家)が自らの経験をもとに綴った、勇気と希望の物語。
  
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『神様のカルテ』に連なる
勇気と希望の物語

  
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病む人がいるなら、我々は断るべきではない。

  
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敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する
四十二歳の消化器内科医である。
令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊する
クルーズ船内のコロナ患者を受け入れることを決めた。
呼吸器内科医も感染症専門医もいない
地域病院の決断は、そこで働く人々と家族に
大きな試練を与えることになる。

敷島がコロナ診療チームに加わって二月後の四月上旬、
保健所は信濃山病院の感染症病床を六床から十六床に
増床するよう要請する。コロナ診療のすべてを
小さな信濃山病院に背負わせようとする
地元の体制に院内は紛糾するが…。

現役医師作家が綴る、勇気と希望の物語。
  
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編集者からのおすすめ情報
報道ステーション、朝日新聞、NHKなど
80以上のメディアに取り上げられ
大反響を呼んだ『臨床の砦』続編!
コロナ禍の最前線に立つ現役医師(作家)が
自らの経験をもとに綴った、勇気と希望の物語。

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著者プロフィール

  
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夏川草介 Sosuke Natsukawa 

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。
長野県にて、地域医療に従事。

2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。
同作で10年本屋大賞第二位。
『神様のカルテ』シリーズは三度映像化された。
他の著作に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』
『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』
『臨床の砦』『レッドゾーン』『スピノザの診察室』などがある。
  
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夏川草介 Sosuke Natsukawa 

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。
長野県にて、地域医療に従事。

2009年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。
同作で10年本屋大賞第二位。
『神様のカルテ』シリーズは三度映像化された。
他の著作に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』『スピノザの診察室』などがある。

好評既刊

  
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小学館文庫
臨床の砦

小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。

感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける
現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説!

「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか?
残念ながら、現時点では当院以外に、
コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。
筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、
コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。
ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。
当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。
それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」――本文より
  
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レッドゾーン

病む人がいるなら我々は断るべきではない。

【第一話】レッドゾーン
日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。
令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で
増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。
呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。
日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに
強い拒否感を示していた。

【第二話】パンデミック
千歳一郎は五十二歳の外科医である。令和二年三月に入り、
コロナの感染者は長野県でも急増していた。
三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、
スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。
翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。

【第三話】ロックダウン
敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。
コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。
四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、
保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。
医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、
「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という
三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。
  
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小学館文庫
神様のカルテ

この病院では、奇蹟が起きる。

栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、
29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、
睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。
妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、
変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、
日々の診療をなんとかこなしている。

そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。
大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。
最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、
精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さん
からの思いがけない贈り物だった。

第十回小学館文庫小説賞受賞作。2010年本屋大賞第2位。
  
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小学館文庫
神様のカルテ 2

医師の話ではない。人間の話をしているのだ。

栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で
働く内科医である。
写真家である妻・ハルの献身的な支えもあり、
多忙な日々を乗り切っている一止に、母校の医局からの誘いがかかる。
今の病院で一人でも多くの患者と向き合うか、
母校の大学病院で最先端の医療を学ぶか。
一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。

新年度、内科病棟に一止の旧友・進藤辰也が東京の病院から
新任の医師としてやってくる。かつて進藤は“医学部の良心”と呼ばれていた。
しかし、彼の医師としての行動は周囲を困惑させるものだった。
そして、さらに大きな試練が一止たちを待ち受けていた――。
  
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小学館文庫
神様のカルテ 3

シリーズ275万部のベストセラー第3作!

栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては
成り立たない。昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、
本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生を
ガンで失ってしまう。

夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、
内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。
一止も学ぶべき点の多い医師だ。

しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、
急患であっても受診しないのだった。
抗議する一止に、小幡先生は
「あの板垣先生が一目置いているっていうから、
どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、
ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」
と言い放つ。

彼女の医師としての覚悟を知った一止は、
自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。
  
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小学館文庫
神様のカルテ 0

300万部ベストセラー『神カル』の原点!

上橋菜穂子さん推薦!
「命というものの深みに届きながら、
信州の風のような爽快さと、静かな明るさがある。
これこそ夏川さんの筆の、魔法です」

シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々
の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。
栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医。
本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、
本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の
不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての
葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。
ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
  
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小学館文庫
新章 神様のカルテ

330万部のヒット作、大学病院編スタート

栗原一止は、夏目漱石を敬愛する内科医だ。
信州・松本平で「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院から信濃大学医学部に
入局し、早二年が過ぎた。消化器内科医として勤務する傍ら、
大学院生としての研究も進めなければならない。
そして「引きの栗原」は健在で、患者より医者の数が多いはずの大学病院で
相変わらず多忙な日々を送っている。

第四内科第三班の実質的な班長を務めている一止は、正義感に燃える研修医たちに
共感しながらもいさめ、矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに
順応しているつもりであった。
しかし、治療行為も万策尽き、最後のひと時を夫と子供とともに
自宅で過ごすことを希望する29才の末期膵癌患者をめぐり、
局内の実権を握る准教授と衝突してしまう。

内科医・栗原一止を待ち受ける、新たな試練!
シリーズ330万部のベストセラー、大学病院編スタート!
本編に合わせ、特別編「Birthday」も収録。
  
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小学館文庫
臨床の砦

小さな病院は命がけで
コロナに立ち向った。


感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説!

「対応が困難だから、患者を断りますか?
病棟が満床だから拒絶すべきですか?
残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。
筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。
ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。
当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。
それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」

――本文より
  
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レッドゾーン

病む人がいるなら我々は
断るべきではない。


【第一話】レッドゾーン
日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医
(肝臓専門医)だ。
令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中の
クルーズ船内で増加する新型コロナ患者の
受け入れを決めた。
呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に
衝撃が走る。日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症
の患者を診療することに強い拒否感を示していた。

【第二話】パンデミック
千歳一郎は五十二歳の外科医である。
令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも
急増していた。
三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、
スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、
涙を流される。
翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。

【第三話】ロックダウン
敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。
コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。
四月上旬、押し寄せる患者に対応し、
信濃山病院が総力戦に突入するなか、
保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう
要請する。医師たちはすべての責務を信濃山病院
だけに負わせようとする要請に紛糾するが、
「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」
という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。
  
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神様のカルテ

この病院では、奇蹟が起きる。

栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、
29歳の内科医である。
ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。
妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。

そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。
大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。
最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。

第十回小学館文庫小説賞受賞作。
2010年本屋大賞第2位。
  
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神様のカルテ 2

医師の話ではない。
人間の話をしているのだ。


栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
写真家である妻・ハルの献身的な支えもあり、多忙な日々を乗り切っている一止に、母校の医局からの誘いがかかる。
今の病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校の大学病院で最先端の医療を学ぶか。
一止が選択したのは、本庄病院での続投だった
(『神様のカルテ』)。

新年度、内科病棟に一止の旧友・進藤辰也が東京の病院から新任の医師としてやってくる。
かつて進藤は“医学部の良心”と呼ばれていた。
しかし、彼の医師としての行動は周囲を困惑させるものだった。
そして、さらに大きな試練が一止たちを待ち受けていた――。
  
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神様のカルテ 3

シリーズ275万部の
ベストセラー第3作!


栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。
昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。

夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。
一止も学ぶべき点の多い医師だ。

しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。
抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。

彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。
  
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神様のカルテ 0

300万部ベストセラー
『神カル』の原点!


上橋菜穂子さん推薦!
「命というものの深みに届きながら、信州の風のような爽快さと、静かな明るさがある。
これこそ夏川さんの筆の、魔法です」

シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。

栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医。
本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。
ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
  
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新章 神様のカルテ

330万部のヒット作、
大学病院編スタート


栗原一止は、夏目漱石を敬愛する内科医だ。
信州・松本平で「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院から信濃大学医学部に入局し、早二年が過ぎた。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない。
そして「引きの栗原」は健在で、患者より医者の数が多いはずの大学病院で相変わらず多忙な日々を送っている。

第四内科第三班の実質的な班長を務めている一止は、正義感に燃える研修医たちに共感しながらもいさめ、矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであった。
しかし、治療行為も万策尽き、最後のひと時を夫と子供とともに自宅で過ごすことを希望する29才の末期膵癌患者をめぐり、局内の実権を握る准教授と衝突してしまう。

内科医・栗原一止を待ち受ける、新たな試練!
シリーズ330万部のベストセラー、大学病院編スタート!
本編に合わせ、特別編「Birthday」も収録。