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世代を超えて愛される
大ヒットシリーズ
銀座のとある路地の先、
円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。

創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。

硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。


思い出の文房具と店主の言葉で、心がじんわり解きほぐされていく、感動の物語。
待望のシリーズ最新刊!

銀座「四宝堂」文房具店Ⅴ

優秀な兄たちと比較され続け息苦しい毎日をおくる少年に、従業員の些細なミスが気になりイライラが止まらない新米店長。
悩める人々の心に、店主はそっと寄り添ってくれる。

「こんなお店が本当にあったなら」と願うファンの声が続々届く、大人気シリーズ第5弾。
硯の父・天才画家の墨舟と早逝した母・里利の出会いのエピソードも収録!


定価  :781円(税込)
発売日 :2025.04.04
ページ数:320ページ
@shogakukanbungei 文房具店で働く人は、 なぜ、なぜみんな優しいのだろう。 #上田健次#銀座「四宝堂」文房具店』 いつまでも涙が止まらない、感動の物語。 シリーズ最新第5巻、絶賛発売中! #本の紹介 #読書 #小説 #文房具 ♬ オリジナル楽曲 - 小学館文芸

シリーズ一覧

銀座「四宝堂」文房具店
銀座「四宝堂」文房具店Ⅱ
銀座「四宝堂」文房具店Ⅲ
小見出し
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銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ

銀座「四宝堂」文房具店Ⅴ

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読者の皆様から届いた声

いつも使ってる文房具が特別に感じました!
文房具が好きな人にぜひ読んでほしい1冊です。
Nocaさん(Instagram @noca._.428)
誰かが大切に使うことで、かけがえのない宝物になり得る――
”文房具”は単なる道具を超えた何かなんだ
と、改めて教えてくれる本です。
福島槙子さん(文房具プランナー)
こんなお店と出会い関われたら人生豊かになるな
と和やかな気持ちになりました。
職場の同じく読書好きにすぐオススメしました。
(30代・女性)
読後は友人に手紙を書きたくなりました。
(30代・女性)
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文房具が好きなので手に取った本。
四宝堂店主の硯さんの言葉にこちらも
背中を押してもらえた気がします。
良書を買えて良かったです。
(40代・女性)
スタバで読んでいたのですが、
何度も涙を流してしまい恥ずかしかったです。
(60代・男性)
時が経ち忘れていた感情を思い出させてもらいました。
続けて読みたいと思います。
(50代女性)
上田健次先生の人情味あふれる短編が大好きになりました。
(60代・男性)
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※感想の一部は『銀座「四宝堂」文房具店』
シリーズの読者アンケートより抜粋
  
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※感想の一部は『銀座「四宝堂」文房具店』シリーズの読者アンケートより抜粋

『銀座「四宝堂」文房具店』ができるまで

宝田硯とエルキュール・ポアロ

 時々「四宝堂の店主・宝田硯のモデルは誰ですか?」という質問をいただきます。最初に答えてしまうと、そのものズバリのモデルはいません。けれど、影響を受けているであろうキャラクターはいます。それはエルキュール・ポアロです。

 アガサ・クリスティーのポアロシリーズはたびたび映像化されており、その中でもデヴィッド・スーシェがポアロを演じ、熊倉一雄が吹き替えを担当したテレビドラマが私は好きです。同作品は何度も放送されていますが、私が見ていたのはNHKがBSで土曜の夕方に流していたものです。

 私は、会社勤めをしている兼ね合いで、平日は執筆に時間を割くことができません。代わりに休日は、大した趣味もないとあって許される限り執筆に時間を注ぎ込んでいます。だいたい朝の5時頃からパソコンの前に座っているので夕方には目がしょぼしょぼし、諦めてポアロを見るといった流れが土曜日のお決まりになっていました。

 ポアロについてこの場で多くを語る必要はないでしょうが、神経質なまでに几帳面で、常に身だしなみに細心の注意を払い、どんな時も余裕たっぷりで慇懃な態度を崩さず、独特のユーモアで相手の懐にすっと入り込み、時々ハッとするような言葉を発するなど、非常に魅力的な主人公であることは論を俟ちません。テレビの画面越しとはいえ、毎週彼に会い続けているうちに影響を受けなかったと言えば嘘になるでしょう。

 同作品は、ヘイスティングズやミス・レモン、ジャップ警部にオリヴァ夫人など、脇を固めるキャラクターも素晴らしく、その影響は「良子」をはじめとする「四宝堂」の登場人物たちにも何らかの形で投影されているように思います。

 ちなみに私が見ていた時間帯での放送はすでに終了し、後番組は「刑事コロンボ」でした。もしも、「四宝堂」のプロット創りや草稿執筆時にポアロでなくコロンボを見ていたら、硯の人となりは変わっていたかもしれません。

――上田健次(著者)

ポッドキャスト「本の窓」

担当編集者より

モンブランさんの万年筆から、コクヨさんのキャンパスノートまで。本作には思い出の文房具として、実在の文房具が多数登場します。読後、面白いと感じていただけましたら、ぜひ、皆さまの思い出やお気に入りの文房具を使い、本作の感想を書いていただければ、これほど嬉しいことはありません。

え? 感想文を書くなんてハードルが高い? そんな時は作中に登場する「四宝堂」店主・宝田硯のこんなセリフを思い出してみてください。

「まずは頭に浮かんだ言葉や文字をどんどん書き出すことをお勧めします。文章としての組み立ては、その後に考えれば良いかと。ああっ、間違ったとか、違うなと思った箇所は一本線で消すと良いですよ。あとで『やっぱり、あれ、使いたいな』と思った時に、読み返すことができるようにしておくことが大切です。ノートは御本人以外が目にすることはありませんから、丁寧に書く必要はないと思います。とにかく、頭に浮かんだ言葉をどんどん書き出す。それが大切です」

いかがでしょうか、これなら書ける気がしませんか? 効果は抜群だと思いますよ。何をかくそう、紹介文の〆切をとっくにすぎ、何を書こうか、うんうん唸っていた私が今、おかげで執筆を終えようとしているのですから。

著者プロフィール

上田健次(うえだ けんじ)

1969年生まれ。東京都出身。
2019年、第1回日本おいしい小説大賞に「テッパン」を投稿。
21年、同作を加筆修正しデビューする。
23年、『銀座「四宝堂」文房具店』で第18回うさぎや大賞を受賞。
同年、三洋堂書店文庫アワード第2回「でら文芸」で1位を獲得する。

写真:皆木 優子

【好評既刊】

『テッパン』

中学卒業以来、三十年以上もほっぽられたタイムカプセル。その中から出てきたのは、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋との思い出の品で――。平凡な「僕」と不良の「あいつ」が紡ぐ、ひと夏の切ない物語。