銀波坂にある袴田商店に車が突っ込む事故が発生。運転手は食べていた焼き鳥の串が喉に刺さり即死した。事故の唯一の目撃者は木暮四兄弟の末っ子、良太。だが事故以降、良太の様子がおかしい。福太と学太は事故の真相を調べるべく動き出す。
事故で死亡した小野は三姉妹の長女・佐々美の働く会社の正社員だった。事故にまつわるあらぬ噂にがぜん興味を示す友人たちを止めるべく、次女の都久音は自ら事実解明に乗り出すことに……。

銀波中学校で出展直前の生徒の作品が壊される事件が発生。現場が書道部が使用する美術準備室だったため、学太の周辺人物に疑いがかかる。さらに四兄弟の母がかつて巻き込まれた事件との関連が疑われ、兄弟も聞き込みに向かうことに。一方、交通事故の謎を解いた三姉妹は名探偵と噂を流され、それを聞いた銀波中学校の先生が器物損壊事件の調査を依頼してきた。現場に残されていたのは焼き鳥の串で作られた「井」の字。これは犯人を示すメッセージなのか？

商店街が協力する「ミステリーグルメツアー」に帯同し、元太は家を空けている。ふとしたきっかけから、学太が脅迫状の断片を発見し、さらに元太の勤めるレストラン「ウール・ド・ボヌール」から行方不明になった人物がいることが分かったため、長兄が誘拐事件にかかわっている可能性が浮上。福太と学太は、グルメツアー一行を追って兄を探す。その頃、佐々美は福引で「ミステリーグルメツアー」に当選、飛び込みで参加することに。不穏な都市伝説と一致する姉の行動に不安を覚えた都久音だが、桃が脅迫状らしきものを発見したことで事件の可能性が一気に高まった……。