世代を超えて愛される
世界的ロングセラー
本作がアメリカで最初に刊行されたのは2012年。YA(ヤングアダルト)小説と位置づけられますが、主人公アリとダンテだけでなく、彼らの両親の成長も丁寧に描き、世代を超えて広く読まれてきました。90万部を超えるベストセラー(2023年春現在)となり、YA小説、LGBTQ+小説の定番として現在も読み続けられている名作です。2021年に刊行された続編もNYタイムズベストセラーリスト1位となり、今年9月に映画版が全米で公開されるなど、今もなお大きな話題を振りまいています。
本国での出版から10年以上経った今、邦訳出版が叶いました。日本では今も法的に同性婚が認められていません。制度が十分とも、差別が無くなったとも言えません。それでも年々LGBTQ+に対する意識、特に若い世代の意識は変わってきています。そんな中で、本書が読まれた方の中に小さくても何らかの変化をもたらしてくれることを願ってやみません。